経路積分と対称性の量子的破れ (新物理学選書)
本, 藤川 和男
によって 藤川 和男
4.7 5つ星のうち 420 人の読者
ファイルサイズ : 27.81 MB
内容紹介 物理学の根本には対称性の保存がある.そのためゲージ場における量子化による対称性の破れは単に例外現象だと長い間思われてきたが,近年,場の理論の本質にかかわり量子論をより深く理解するためには必須の現象だと注目されている.著者らの経路積分法によるアプローチはそれを明快に示すだけでなく,広く有用な方法を提供する. 内容(「BOOK」データベースより) 本書の主張は、量子異常とは量子論の基礎をより深く理解する試みの一つであり、したがって場の理論の枠組みを越えて、より広い意味での量子論全体に影響を及ぼしうる基礎的な概念であるというものである。この例として、光の位相演算子の問題を議論する。このような個別的なテーマの議論と並んで、本書で示したいのは、対称性の量子的な破れという非常に微妙な現象を理解するために場の理論で生み出された手法あるいは技法は、同時に非常に広い分野の現象を明瞭に理解する手段を提供するという事実である。このために、最後の章で2次元の場の理論の諸現象を取り上げ、解説している。 内容(「MARC」データベースより) 量子化に伴う対称性の破れは、経路積分の手法では積分変数の変換に伴うヤコビアンの注意深い計算に帰着する。この微妙な現象を理解するために場の理論で生み出された手法が、広い分野の現象の明瞭理解の手段である事を提示。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 藤川/和男 1942年生まれ。’65年東京大学理学部物理学科卒業。現在、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。専攻、場の理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
0コメント