それから (新潮文庫)
本, 夏目 漱石
によって 夏目 漱石
3.7 5つ星のうち 175 人の読者
ファイルサイズ : 19.49 MB
内容紹介 長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。
ファイル名 : それから-新潮文庫.pdf
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それからを読み直すのは高校生以来。現代文の前田先生の一推しの作品。授業で観た映画それからは代助=松田優作、三千代=藤谷美和子が演じ、三千代が花瓶の水を飲み干すシーンはよく覚えている。代助の高等遊民という立場、その生き方、考え方を現代の何かに照らし合わせながら楽しめる前半から中盤。現代の世の中でいうと冷めちゃってる感じ+何にもやってないけど何故か上から目線とでもいうのだろうか。漱石が当時の空気感、雰囲気をわかりやすく表現していて、今の時代のそれとも共通することが多いので、その表現自体、またその背景を考えたり、自分と照らし合わせてみたり、いろいろな角度から楽しめるその高等遊民という立場を捨て、三千代を選ぶことを決めて動き始める後半。結末を覚えていなかったなので、どうなることやら読み進めるのが楽しみでしょうがなかった。高等遊民として生活を蔑み、文化的なことに意義を見出していた暮らしから、愛を選び生活して行くことを選んだ代助。それから、、、。
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